北海道中学校長会の公式ホームページです。
当会は、北海道の中学校長の職能向上を図り、北海道の中学校教育の振興を目的として活動を行っております。
このホームページでは、当会の活動報告、北海道の中学教育に関する最新の情報を掲載するとともに、各種研究協議大会の情報も掲載いたします。

令和5年度 北海道中学校長会 会長 挨拶

 「新たな時代へ『連携』し,『しなやか』に歩む 道中」

         北海道中学校長会 会長     森田 聖吾

                             (旭川市立忠和中学校長)

 令和5年度,北海道中学校長会は,123名の新会員を迎え,561名でスタートいたしました。本年度もよろしくお願いいたします。

 さて,グローバル化やデジタル化の進展,新型コロナウイルスの世界的な影響など,社会が大きく変化する中,令和の新しい時代にふさわしい,中学校教育を創造するための様々な教育改革が始まっております。

 新しい時代を生きる子供たち一人一人の可能性を伸ばし,未来の創り手となる力を育むためには,教育改革の動向を注視し,未来を見通した明確なビジョンを掲げ,創意ある展望と計画のもと,一人一人の子供を主語にする学校教育を実現することが求められております。また,本年度は中学校部活動の地域移行や新たな教員研修体制の構築など,教育を取り巻く環境が大きな動きを見せる1年となります。さらに,不登校生徒への初期段階からの組織的・計画的な対策や,いじめの積極的な認知と組織的な対応によるいじめ防止や早期対応の徹底など,安心・安全で楽しい学校生活の構築も喫緊の課題であります。

 道中は「オール北海道」の気概を強く持ち,75年の歴史と脈々と受け継がれてきた伝統を引き継ぎながら,会の総力を結集し,令和の日本型学校教育の構築に向けた様々な歩みを共に進めるという決意を込め,本年度は「新たな時代へ『連携』し,『しなやか』に歩む 道中」というスローガンを掲げました。

 新たな時代を担う組織や学校には,教育改革の実現や新たな価値を創造する「しなやかさ」と,予測困難な様々な事態にも多様な人々とともに「連携」しながら,「しなやか」に前進・発展する着実な歩みが求められます。さらに,新たな時代を担うスクールリーダーである校長には,豊かな人間性に裏付けられた包容力と,どのような状況にあっても子供の笑顔と健やかな成長を願い,適切かつ積極的に対応することができる「しなやかさ」が不可欠です。

  全道561名の校長先生方と進むべき方向性を共有し,校長先生方お一人お一人が御自身の持つ権限と裁量を創意工夫し,高い志のもとにそれぞれの地区や地域の子供たちのために,「連携」して「しなやか」に歩み続けることが,本会の目的である「中学校長の職能の向上と,北海道の中学校教育の振興」の達成につながるものと確信しております。 

 本年度も,各部長の皆様には,北海道中学校長会会則の第3条に掲げられた各種事業を推進いただくとともに,各ブロック代表の副会長様,各地区から選出された理事の皆様には副会長会や理事研修会等を通じて,全道的な視野で意見を傾聴し,本会の充実発展により一層つながりを強くしてまいりたいと考えております。

 さらに,9月22,23日に小樽市で開催される第64回北海道中学校長会研究大会小樽大会では,4年ぶりに「顔を付き合わせての協議」等を通じて,中学校長の職能向上を図るとともに,「校長同士の心のつながり」を更に強固にできることを願っております。

 最後に,他の校種や教育関係機関や団体の皆様,保護者や地域の皆様とも幅広くつながり,お互いの立場や役割を理解し合い,中・長期的なビジョンをもって,これからの新しい時代に求められる学校づくり,環境づくりに共に努めてまいりたいと考えております。

  皆様には,今後とも本会の発展のために一層の御指導,御支援を賜りますようお願い申し上げ,挨拶とさせていただきます。

 どうぞよろしくお願いいたします。