北海道中学校長会の公式ホームページです。
当会は、北海道の中学校長の職能向上を図り、北海道の中学校教育の振興を目的として活動を行っております。
このホームページでは、当会の活動報告、北海道の中学教育に関する最新の情報を掲載するとともに、各種研究協議大会の情報も掲載いたします。

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令和6年度 北海道中学校長会 会長 挨拶

 新たな時代へ 思いを一つに 堅実に歩む 道中

         

  北海道中学校長会 会長     河村 克也

                              (岩見沢市立東光中学校長)

 令和6年度,北海道中学校長会は120人の新会員を迎え,557人でスタートいたしました。今年もよろしくお願いいたします。

 さて,人口減少や少子高齢化の進行,情報技術やグローバル化の進展,人工知能・AIの飛躍的な進化など,社会の在り方が劇的に変わるとともに,現代は将来の予測が困難な時代であります。こうした中,国では一人一人が多様な幸せ(well-being)を実現できる持続可能な社会の構築に向け,第4期の教育振興基本計画を策定しました。

 北海道におきましては,「自立」と「共生」という基本理念のもと,「子供たち一人一人の可能性を引き出す教育の推進」,「学びの機会を保障し質を高める環境の確立」,そして,「地域と歩む持続可能な教育の実現」を柱とした新たな「北海道教育推進計画」が策定され,目指す教育の全体像を示しています。

 新しい時代を生きる子供たち一人一人の良さや可能性を伸ばし,持続可能な社会の創り手となることができるよう,その資質・能力を育成することが求められております。

 私たち校長の使命は,教育改革の動向を注視し,未来を見通した明確なビジョンを掲げ,令和の日本型学校教育の構築に向け,一人一人の子供を主語にする学校教育を実現することであります。

 学校現場では,不登校生徒の社会的自立に向けた支援,いじめの積極的な認知と「いじめ見逃しゼロ」の徹底など,全ての子供たちにとって,安全・安心で「楽しい」と実感できるような魅力ある学校づくりが求められております。さらに,教員不足の解消や教職員の育成など教育の指導運営体制の充実,働き方改革を踏まえた部活動改革等の課題も山積しています。

 北海道中学校長会は,「オール北海道」の気概を強くもち,76年の歴史と伝統を引き継ぎ,子供たちと教職員の将来,学校の未来の姿を共有し,学校からの教育改革の実現に向け,本年度は「新たな時代へ 思いを一つに 堅実に歩む 道中」というキャッチフレーズを掲げました。

 新たな時代を担うスクールリーダーである校長には,「しなやかさ」と「たくましさ」が必要不可欠です。豊かな人間性に裏付けられた包容力とどのような状況にあっても適切且つ柔軟に物事に当たることのできる「しなやかさ」と,豊富な経験と知見,そして,社会の変化をいち早く的確に捉え,進むべき道に向かう「たくましさ」を兼ね備えた校長を目指し,子供を主語にした学校づくりに全道557人の校長が「思いを一つ」にし,「地道に」,「着実に」そして「堅実」に推し進めることが,本会の目的である「中学校長の職能の向上と,北海道の中学校教育の振興」の達成につながるものと確信しております。

 本年度も,各部長の皆様には,北海道中学校長会会則の第3条に掲げられた各種事業を推進していただくとともに,各ブロック代表の副会長,各地区から選出された理事の皆様には,それぞれのお立場で地区の現状や課題,進むべき方向性を共有し,本会の充実発展にお力添えをいただきたいと思います。

 さらに,9月27日・28日に開催される第65回北海道中学校長会研究大会十勝・帯広大会では,昨年度の小樽大会における成果を踏まえ,顔を付き合わせての研究協議や講話・講演等を通して職能向上を図るとともに,十勝の大地において校長同士が「思いを一つ」にできることを願っております。

 最後に,他校種,教育関係機関や各種団体の皆様,保護者や地域の皆様とも幅広くつながり,お互いの立場や考え・願いを理解し合いながら,これからの新しい時代に求められる学校づくり,環境づくりに努めてまいりたいと考えております。

 皆様方には,今後とも本会の発展に向けて一層の御指導,御支援を賜りますようお願い申し上げます。